SSブログ

弁天小僧 [日本映画 名作クラシック]

☆弁天小僧
(1958年制作 伊藤大輔監督、脚本:八尋不二、撮影:宮川一夫、音楽:斎藤一郎
市川雷蔵、勝新太郎、青山京子、阿井美千子、黒川弥太郎、河津清三郎、中村鴈治郎、田崎潤)

   
伊藤大輔監督は、時代劇の礎を築いた監督とは知っていたが、監督作品を観るのは「徳川家康」以来二度目である。サイレント時代の大河内伝次郎とのコンビで傑作を多く残した監督として知られ、脚本家としても数多くの作品を残している。

嵐寛寿郎の「鞍馬天狗」、片岡知恵蔵「宮本武蔵」、坂東妻三郎「王将」、大河内伝次郎「丹下左膳」など映画史に残る作品等を数多く残している。映画全盛時代に時代劇中心に活躍した名匠である。

市川雷蔵が主演の弁天小僧で、勝新太郎が遠山の金四郎役、中村鴈治朗、黒川弥太郎や川津清三郎、田崎潤などが脇を固め、セットの美術も見事な出来栄えで、時代劇らしい雰囲気が良く出ている。
町方が、弁天小僧の潜む船宿を取り囲む場面など岡っ引きなどが持つ提灯が、スケール感を感じさせる心憎い演出。

弁天小象が、助けることになる呉服商濱松屋の旦那は、昔自分を捨てた親だったこと、また娘が自分の妹で、無理やり結婚させられようとしていることも知り、仲間と一芝居打って助けるのだが、良く出来た脚本、演出もテンポよく楽しめる作品だった。

勝新太郎と市川雷蔵は仲が良く(18本以上共演)、勝新太郎が雷蔵を先輩としてたてていて、お互いに良き相談相手として切磋琢磨したらしい。

小林旭夫人で1967年引退した青山京子が、市川雷蔵を慕う娘役で可憐な姿をみせ、時代劇ではお馴染みの阿井美千子が、存在感を見せれば、悪役川津清三郎と弁天小僧の仲間黒川弥太郎が、存在感ある演技で印象に残る。

見応えある面白い映画で、楽しめた。
“毎日が映画日和” 75点

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。