SSブログ

真昼の死闘「Two Mukes for Sister Sara」 [イーストウッドを見逃すな!]

☆真昼の死闘「Two Mukes for Sister Sara」
(1970年製作、ドン・シーゲル監督、脚本:アルバート・マルツ、音楽:エンニオ・モリコーネ、撮影:ガブリエル・フィゲロア
クリント・イーストウッド、シャーリー・マクレーン、、マノロ・ファブレガス、アルベルト・モリン、ジョン・ケリー、アルマンド・シルヴェストレ)
    
必見西部劇の1本!!
クリント・イーストウッドハリウッド復帰後の本格的西部劇で、「奴らを高く吊るせ「Hang ‘em High」(1968年)に続く西部劇で、マカロニウェスタン風の作品に仕上っている。
舞台はメキシコ、音楽には、*クリントのイタリア3部作で世界中に知れ渡った作曲家エンニオ・モリコーネを抜擢、ユーモア溢れるオープニング(エンド)曲や途中挿入される曲調が、いかにもマカロニウェスタン調で、この映画のタッチに合い、快調なリズムでご機嫌になる。

久しぶりに鑑賞して見ると、良く出来た脚本とクリントの監督としての手腕を発揮するきっかけともなった師匠ドン・シーゲル監督の構成と演出が解りやすく、快調なテンポで進み、非常に楽しい作品となっている。

クリントの相手役には、シャーリー・マクレーンを招聘し、謎めいた尼僧役を楽しそうに演じている。シャーリー・マクレーンを相手にクリントも受け身の演技で、懸命に務めているがマクレーンの存在感にやや押され気味。
出演当時(36歳)既に世界の映画祭(複数年)で、数々の主演女優賞に輝いていた、シャーリー・マクレーンは、クレジット・タイトルでもクリント(当時40歳)の前に紹介されている。

暴漢に襲われそうな尼僧を助け、一獲千金を企んでいるホーガン(クリント・イーストウッド)は、サラ(シャーリー・マクレーン)に、メキシコ反乱軍を支援していることを告げ、メキシコ政府軍を支援するフランス軍を壊滅する手助けをすれば、報奨金を貰えると告げると、サラはフランス軍の砦で、語学を教えていたことがあり、内情をよく知っているとホーガンに伝える。

さまざまな不可解な言動をするサラに、戸惑いながらも、ヤキ族に襲われホーガンが負傷したり、鉄橋を爆破しフランス軍の輸送列車を鉄橋ごと谷底に落としたり、山中のゲリラと合流するエピソードや、ホーガンの作戦(サラの作戦?)を実行するまでのさまざまなエピソードが展開される。
チワワのフランス軍に、実は娼婦でお尋ね者だったサラを引き渡すと内部に入り、地下道から侵入したゲリラ部隊と一緒に、フランス軍を壊滅させる下りまで、面白い・楽しい娯楽活劇作品となっている。

とぼけた味のシャーリー・マクレーンが、絶妙の演技で演技派女優の面目躍如たる所を発揮すれば、髭面でお馴染みのクリント・イーストウッドも、手慣れたガンファイトで、早撃ちを見せる。

クリントとドン・シーゲルは、5作品でコンビを組み、アメリカ復帰後のクリントは映画作りの多くを、シーゲル監督から学んだと語っている。他の4作品
(「マンハッタン無宿:Coogann’s Bluff」「白い肌の異常な夜:The Beguiled」「ダーティー・ハリー:Dirty Harry」「アルカトラズからの脱出:Escape from Alcatraz」いずれの作品も必見です)

約2時間近い作品だが、あの手この手で作品を楽しいものにしようという、製作スタッフの熱意を感じる作品となっていて、場面々々で、詩情豊かな景観も組み入れた撮影も見応えあり。

“毎日が映画日和” 80点



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。