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デッド・ロック「Undisputed」 [骨太の男臭い映画が堪らない]

☆デッド・ロック「Undisputed」(2002年制作 ウォルター・ヒル監督 脚本:ウォルター・ヒル、デヴィット・カイラー 撮影:ロイド・エーハンⅡ世 音楽:スタンリー・クラーク   ウィズリー・スナイプス、ヴィング・レイムス、ピーター・フォーク)

何といってもうれしいのは、「コロンボ」ピーター・フォークが出演していることである。この時75歳前後だが、ボクシング好きな暗黒街の大物を演じ元気な姿を見せてくれる。この映画の後も出演は続き、2011年83歳で亡くなっている。やはり画面に出ると空気が変わり存在感は抜群である。

ウォルター・ヒル監督は、この映画の後、テレビ映画「ブロークン・トレイル」を手懸け、暫く監督から遠ざかった。この映画はほとんどが刑務所内のシーンで、脚本の良し悪しが作品の成否を決めるが、ストーリーとしては面白いのだが、主人公役のウィズリー・スナイプスの役柄に魅力がなく中途半端な感じがした。

その分、アイスマンを演じたヴィング・レイムスの存在感が増し儲け役となっている。ヴィング・レイムスは、「デーブ」の大統領の警護役が印象に残っているが、トム・クルーズの「M・I」シリーズに全4作すべてに出ていてこれからも注目の黒人男優の一人である。
          
ウィズリー・スナイプスは、ヴェネツィア国際映画祭で主演男優賞を受賞するなど、単なるアクションスタ―ではないが、「パッセンジャー57」「ドロップ・ゾーン」「ホワイトハウスの陰謀」「追跡者」と記憶に残る映画は、やはりアクションである。

この映画では、浮気相手の男を殴り殺し懲役刑となった寡黙でスタイリッシュなボクサー役を演じている。ビルドアップされた身体は、シャープでキレがあり出演時40歳で日頃の鍛錬が忍ばれるが、寡黙すぎて人物像が今一つ伝わらなかった。

刑務所内のボクサー同士の対決という男臭い映画で、ウォルター・ヒルの独壇場と思ったのだが、物語に引き込む演出が出来なかった感じがする、汗と血が飛び散る様な迫力あるボクシング・シ-ンを期待していたのだが、迫力不足。

刑務所チャンピオンのモンティが勝利し、アイスマンは釈放を得てラスベガスでの再起戦で世界チャンピオンに返り咲くというラストが良かっただけに、モンティの人物像とボクシングシーンへの不満が残ったのが残念だった。

ウォルター・ヒルの復帰作「バレット」に期待したい。何とスタローンが主演である。これで、かつてハリウッドを代表する3大アクションスタ-(シュワルツェネッガー、ブルース、スタローン)すべての主演映画を監督することとなった。やっぱり、ウォルター・ヒルは凄い!!

“毎日が映画日和” 70点

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