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ヴァイキング「The Vikings」 [骨太の男臭い映画が堪らない]

☆ヴァイキング「The Vikings」
(1958年制作、リチャード・フライシャー監督、脚本:カルダー・ウィリンガム、アイル・ワッサーマン、音楽:マリオ・ナシンベーネ、撮影:ジャック・カーディフ、
カーク・ダグラス、トニー・カーティス、ジャネット・リー、アーネスト・ボーグナイン、アレクサンダー・ノックス、ジェームズ・ロナルド、フランク・スリング、マキシム・オードリー)

ノルウェーのフィヨルドやクロアチア、ドイツ、クライマックスの決闘シーンはフランス沿岸部のラット要塞など、多くの国でロケーションされた大作で、9世紀の北欧とイングランドを舞台に、ヴァイキングの生活風土や慣習を描いた作品でもある。

ヴァイキングを描いた本格的な映画として名高い作品で、カーク・ダグラスが製作総指揮を務め、リチャード・フライシャーが監督を務めている。
主演は、カーク・ダグラス、トニー・カーティスで、アーネスト・ボーグナインやジャネット・リーなどが脇を固めている。

ヴァイキングの王ラグナ―(アーネスト・ボーグナイン)が、イングランドに攻め入り、王様を殺し王妃エニッドを犯し妊娠させたことから起こるアイナー(カーク・ダグラス)とエリック(トニー・カーティス)の異母兄弟の確執とモーガナ姫を巡る争いになっている。

ラグナ―王が船の難破によって捕まり殺されるエピソードや、アイナーが片目になる鷹を巡るエピソード、エリックが片腕を失くするエピソードなどの見どころを散りばめながらストーリーは展開する。
ジャック・カーディフの撮影画面が美しく、フィヨルドにヴァイキング船が凱旋するシーンや、最後の格闘シーン、砦からの景観が素晴らしい。スタジオ撮影部分とロケ撮影の部分を上手く合成し、編集が巧みで、画面構成上は違和感なく綺麗に仕上がっている。

脚本や構成は、現在では特別な内容ではなく、当時は初めて見る様な場面が多かったのではないだろうか。北国の蛮族というイメージが、先行するようになったのもこの映画が、きっかけなのではないだろうか。

リチャード・フライシャー監督は、もっと評価がされても良い監督で、クオリティーの高い作品を残している巨匠の一人である。1950年代から80年代まで多くの傑作、話題作を監督している。「トラ・トラ・トラ:Tora!Tora!Tora!」「ミクロの決死圏:Fantastic Voyage」「海底2万哩:20,000Leagues Under the Sea」「絞殺魔:The Boston Strangler」「ザ・フアミリー:The Don is Dead」「マンディンゴ:Mandingo」等その他多くの娯楽作品がある。
この映画も、十分楽しめる作品となっている。

“毎日が映画日和” 80点



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