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サンダーダーボルト「Thunderbolt and Lgutfoot」 [イーストウッドを見逃すな!]

☆サンダーボルト「Thunderbolt and Lightfoot」
(1974年制作、マイケル・チミノ監督・脚本、撮影:フランク・スタンリー、音楽:ディ―・バートン
クリント・イーストウッド、ジェフ・ブリッジス、ジョージ・ケネディ、ジェフリー・ルイス、ゲイリー・ビジー、キャサリン・バック)
    
「ダーティー・ハリー2:Magnum Force」の脚本をジョン・ミリアスと共同で手懸けて認められたマイケル・チミノが初めて監督とした作品で、重厚感はないものの、明るいタッチで、解りやすい犯罪アクションとなっている。

ジェッフ・ブリッジスが、クリント・イーストウッドの相棒でキャスティングされている。
若いころから演技の上手い俳優として認められているが、アカデミー賞ノミネート6回、受賞1回を誇る現役俳優の中でも、その実力が抜きんでている男優である。

銀行強盗で奪った50万ドルを古い学校校舎の壁の裏に隠したのだが、新しい校舎が建ち、古い校舎は無くなってしまったことから、強盗仲間で軍隊時代からの古い付き合いのレッド(ジョージ・ケネディ)やエディ(ジェフリー・ルイス)等に命を狙われる、奪った金は触っていないと説得し、再度同じ銀行を襲うという計画を立て実行する。

成功したと思われたが、ちょっとしたミスで、警察に追われ結果は失敗に終わるのだが、レッドの裏切りに合い、途中で殴られ、車から放り出された2人サンダーボルト(クリント・イーストウッド)とライトフット(ジェフ・ブリッジス)は、再び中西部の町へ戻り、偶然にも移築された古い校舎を見つけ、隠した金を手にするが、レッドに殴られた影響で、新たな旅立ちをしようとする車の中で、ライトフットは、息を引き取ってしまう。

明るいタッチで描かれていくが、最後は4人の仲間の内3人が死んでしまうという悲哀を滲ませる脚本となっている。
ジョージ・ケネディが、軍隊上がりの乱暴なキャラクターを上手く演じていて、風貌も雰囲気が出ている。レッドは逃亡の途中、犬にかみ殺されるという悲惨な最後を遂げる。
イーストウッド映画の常連、ジェフリー・ルイスが強盗仲間で出演、相変わらず渋い演技を披露している。

脚本が良く練られていて、ロード・ムービー的要素も有り、派手な銃撃シーンはないものの、20ミリ機関砲で銀行の金庫を破壊するという、迫力ある珍しい手口も見せる。
興行的にも成功し、製作費の5倍以上のヒット作となっている。
1970年代、主演作連発の頃のクリント・イーストウッドの代表作で、非常に見やすい、面白い作品となっている。

“毎日が映画日和” 80点

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