個人教授「La leçon particulière」 [甘く切ない青春の想いで]
☆個人教授「La leçon particulière」
(1968年製作、ミシェル・ボワロン監督、脚本:クロード・ブリュレ、アネット・ワドマン、ミシェル・ボワロン、撮影:ジャン=マルク・リベール、音楽:フランシス・レイ、
ルノー・ヴェルレー、ナタリー・ドロン、ロベール・オッセン、ベルナール・ル・コワ、カティア・クリスチーナ)
1960年代後半、この作品で一躍スターとなったルノー・ヴェルレーの出世作で、アラン・ドロン夫人だったナタリー・ドロンの代表作となった映画。
高校生と年上の女性の切なくほろ苦い恋を描いたフレンチテイストの秀作である。
監督は、ミシェル・ボワロンでコメディやスパイ映画など、さまざまなジャンルで活躍した監督で、ルノー・ヴェルレーとは、2年後「さらば夏の日」という青春映画でもコンビを組んでいる。
恋人のレーサー、フォンタナ(ロベール・オッセン)と擦れ違いが多く、関係がぎくしゃくしていたオリヴィエ(ナタリー・ドロン)は、車の運転を助けてくれたフレデリク(ルノー・ヴェルレー)のストレートで純粋な愛に戸惑いながらも徐々に受け入れ、アヴォリアスのスキー場で結ばれる。
撮影時ナタリー・ドロン27歳、実生活では既に子供もいたが、モデル出身だけあって、清楚な大人の女性の雰囲気を醸し出し、高校生が憧れるという役にはぴったり。アラン・ドロンとは2年後離婚するが、女優業をその後続け、監督作まで発表している。
ルノー・ヴェルレーは、撮影時既に23歳、日本で爆発的な人気を呼び、東宝で2本の映画に主演した。(「愛、ふたたび」「恋の夏」)。
現在も俳優業を継続しているとのこと。
ロベール・オッセンは、渋い俳優で、また監督作も多い。出番は少ないが、存在感ある演技を見せている。
結ばれた後、フォンタナがニューヨークから戻ってくると、オリヴィエと再び結ばれたことを知ったフレデリクは、複雑な大人の恋愛観を知り、単純に割り切れない愛が存在することに気付き、オリヴィエの前から去って行くというストーリー。
フレデリクの乗るバイクや、当時のスーパーカーランボルギーニを映画の中に上手く取り入れ、フランシス・レイの奏でる物悲しいテーマ曲が、映画全編に使われていて情感溢れるメロディーが、映画の雰囲気を作りあげる。
(「さらば夏の日」でもフランシス・レイが、爽やかなメロディーを聞かせる)
この映画を最初に観た当時は高校1年生(1969年)で、当時の映画の感想を書いている文章を読み返して見ると、この主人公に憧れたコメントが残っている。
何んとも懐かしかったが、作品の構成、編集、撮影、音楽どれをとっても印象が良く、ミシェル・ボワロン監督の情感溢れる佳作となっている。
“毎日が映画日和” 75点
(1968年製作、ミシェル・ボワロン監督、脚本:クロード・ブリュレ、アネット・ワドマン、ミシェル・ボワロン、撮影:ジャン=マルク・リベール、音楽:フランシス・レイ、
ルノー・ヴェルレー、ナタリー・ドロン、ロベール・オッセン、ベルナール・ル・コワ、カティア・クリスチーナ)
1960年代後半、この作品で一躍スターとなったルノー・ヴェルレーの出世作で、アラン・ドロン夫人だったナタリー・ドロンの代表作となった映画。
高校生と年上の女性の切なくほろ苦い恋を描いたフレンチテイストの秀作である。
監督は、ミシェル・ボワロンでコメディやスパイ映画など、さまざまなジャンルで活躍した監督で、ルノー・ヴェルレーとは、2年後「さらば夏の日」という青春映画でもコンビを組んでいる。
恋人のレーサー、フォンタナ(ロベール・オッセン)と擦れ違いが多く、関係がぎくしゃくしていたオリヴィエ(ナタリー・ドロン)は、車の運転を助けてくれたフレデリク(ルノー・ヴェルレー)のストレートで純粋な愛に戸惑いながらも徐々に受け入れ、アヴォリアスのスキー場で結ばれる。
撮影時ナタリー・ドロン27歳、実生活では既に子供もいたが、モデル出身だけあって、清楚な大人の女性の雰囲気を醸し出し、高校生が憧れるという役にはぴったり。アラン・ドロンとは2年後離婚するが、女優業をその後続け、監督作まで発表している。
ルノー・ヴェルレーは、撮影時既に23歳、日本で爆発的な人気を呼び、東宝で2本の映画に主演した。(「愛、ふたたび」「恋の夏」)。
現在も俳優業を継続しているとのこと。
ロベール・オッセンは、渋い俳優で、また監督作も多い。出番は少ないが、存在感ある演技を見せている。
結ばれた後、フォンタナがニューヨークから戻ってくると、オリヴィエと再び結ばれたことを知ったフレデリクは、複雑な大人の恋愛観を知り、単純に割り切れない愛が存在することに気付き、オリヴィエの前から去って行くというストーリー。
フレデリクの乗るバイクや、当時のスーパーカーランボルギーニを映画の中に上手く取り入れ、フランシス・レイの奏でる物悲しいテーマ曲が、映画全編に使われていて情感溢れるメロディーが、映画の雰囲気を作りあげる。
(「さらば夏の日」でもフランシス・レイが、爽やかなメロディーを聞かせる)
この映画を最初に観た当時は高校1年生(1969年)で、当時の映画の感想を書いている文章を読み返して見ると、この主人公に憧れたコメントが残っている。
何んとも懐かしかったが、作品の構成、編集、撮影、音楽どれをとっても印象が良く、ミシェル・ボワロン監督の情感溢れる佳作となっている。
“毎日が映画日和” 75点
タグ:高校生の頃憧れた映画
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