SSブログ

コナン・ザ・グレート「Conan the Barbarian」 [重厚な史劇サスペンス]

☆コナン・ザ・グレート「Conan the Barbarian」
(1982年制作、ジョン・ミリアス監督、脚本:ジョン・ミリアス、オリヴァ―・ストーン、音楽:ベイジル・ポールドュリス、撮影:キャロル・ティモシー・オミーラ
アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェームズ・アール・ジョーンズ、マックス・フォン・シド―、サンダール・バーグマン、マコ・岩松、山崎清)
    
ディノ・デ・ラウランティス制作のヒロイック・フアンタジーで、主演のアーノルド・シュワルツェネッガーが世界的に名を馳せた作品である。
原作は、ロバート・E・ハワード「英雄コナン」で、世界中で愛されている小説である。

ボディ・ビルダーとして頂点に立っていたが、映画俳優としては駆け出したった。この作品は決して成功作ということではないが、シュワルツェネッガーにとっては、大成功となった。

幼い時に村を襲われ両親を殺されたコナンは、妖術師タルサ・ドゥーム(ジェームズ・アール・ジョーンズ)率いる一団に復讐を誓う。
逞しく成長したコナンは、諸国を旅する間にさまざまな試練を乗り越え、ヴェレリア(サンダール・バーグマン)や魔法使い(マコ岩松)、モンゴル人の泥棒(ゲリー・ロペス)等の仲間と出会い、窮地を助けられ、復讐を果たすまでを描いている。

脚本に締りがないせいか(脚色は、ジョン・ミリアスとオリヴァ―・ストーン)
ネームバリューは抜群の2人だが、演出にキレが無く散漫な感じの映画となって終った。特に修行の旅の描写が長すぎたのと、アクションにスピード感が無い。
15分か20分ぐらい短くしたら、面白くなったのではないだろうか。

冒頭、村が襲われるシーンなどは、緊張感も有り滑り出しは好調だったが、その後がいけない。後半、タルサの宮殿内での戦闘シーンもスピード感があれば面白くなったと思うのだが、剣を振るうスピードがゆったり過ぎるし、銅の剣が、ある意味主役の様な意味合いもあるのだが、その辺の描き方も押しが弱い。

この作品はスマッシュヒットとなり、続編「キング・オブ・デストロイヤー;Conan the Destroyer;84」が製作された。続編も含め剣技の指導は、新道自然流の山崎清で、出演もしている。
ジェームズ・アール・ジョーンズは、存在感抜群で、野太く響く声が素晴らしい、眼力が凄いし、独特の役作りを楽しんでいるかのようだ。
監督のジョン・ミリアスは、脚本家としてスタート「ダーティー・ハリーDirty Harry;71」「地獄の黙示録;Apocalypse Now;79」「「大いなる勇者;Jeremiah Johnson;72」「今そこにある危機;Clear and Present Danger;94」等の脚本を担当し、「デリンジャー;Dillinger;73」で監督デビュー、「風とライオン;The Wind and the Lion;75」「ビッグ・ウェンズデー;Big Wednesday;78」等の作品は必見の傑作である。

残念ながら、第2作はヒットとはならず、ジョン・ミリアス監督は3部作としたかったと、メイキングで述べているが実現することはなかった。

“毎日が映画日和” 65点







nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。